医療法人 高山整形外科 > スポーツ傷害 > 成長期のスポーツ障害

【 成長期のスポーツ障害 】

【 成長期のスポーツ障害 】

 成長期の骨格には成長軟骨板(通常骨の両端に存在し、骨端線ともいう)が存在し、ここで骨が成長し、身長が伸びてゆきます。一般的に、男子は13歳、女子は11歳頃に、成長軟骨の代謝が活発になり、急速な身長増加が始まりますが、大きな個人差があります。この時期には、骨が長軸方向に著しく伸びるので、筋肉は相対的に短縮した状態になり、筋肉の伸張性が低下します。そのために、筋肉の疲労や、身体柔軟性の低下が起こりやすくなります。ここに、過剰な運動負荷が、繰り返し加わると、障害が発生します。さらに進行すると、成長軟骨板が損傷され、スポーツ活動に支障をきたすようになります。

 成長軟骨板損傷として頻度の高いのは、裂離骨折で、膝関節に好発します。下肢の長さの70%が膝の成長軟骨板で伸びることも一因です。投球障害の好発部位である肘関節でも、裂離骨折が多発しています。いずれも初期には、スポーツ動作時のみに、疼痛が発生します。通常、日常生活では支障がないために、つい放置されてしまいます。疾走、ジャンプ動作による膝の痛み、投球時の肘の痛みが、1週間以上継続する場合はスポーツ専門医に相談して下さい。早期に発見できれば、後遺障害なく、スポーツ復帰が可能です。症状が再発しないように、予防対策も大切です。
家庭では、こどもの身長の伸び、クラブ活動時の膝、肘、足、腰などの痛みをチェックしましょう。


詳しくは下記をご覧ください

木曜日・日曜日・祝日


交通アクセス
お問い合わせ
ベージトップへ