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【 野球肘 】

【 病因・病態 】

野球肘は肘の内側(上腕骨内側上顆)、外側(上腕骨外側上顆)、後ろ側(肘頭)を押した時の痛み、投球側の肘の曲げ伸ばしの制限、投球時に肘の痛みが出現します。
原因としては、投球数の多さ、投球フォームの問題です。投球フォームでは肘下がりが原因の一つとして上げられます。
肩関節、肩甲骨、脊柱(とくに胸椎)、股関節の可動域の低下や投球時にタメが作れず体の開きが早くなる時に肘下がりが起きます。
テイクバックからリリースまでの間に肩より肘の高さが下がった状態での投球は肘の負担は大きくなります。
成長期では肘の骨折(上腕骨内上顆裂離骨折)、成人では靭帯損傷(内側側副靭帯損傷)と成長過程によって損傷する部位が変化するのも野球肘の特徴です。

【 診断と治療 】

レントゲン検査では肘周囲の裂離骨折の有無、関節ねずみなどを評価します。
投球動作は下肢・体幹から起こるエネルギーを、肩甲骨を介して上肢に伝える一連の全身運動です。
そのため肩関節から前腕・手関節などの上肢帯や体幹や下肢の全身的な評価が必要となります。
患部の安静のための投球制限、全身の柔軟性向上にストレッチング(特に股関節、体幹、肩関節、肘関節、手関節)、肩の腱板や肘、手首周りの筋力訓練、投球フォームの改善が必要になってきます。
投球側の肘の曲げ伸ばしの制限や再発を繰り返す痛みが続くようであれば、整形外科スポーツ専門医を受診してください。


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