【 成長期スポーツ傷害統計(H31年・令和元年) 】
〇サッカー:190例
➀足部63例 ➁膝関節28例 ③骨盤帯・股関節16例 ④腰15例(うち腰椎疲労骨折3例)
〇バスケットボール:117例
➀足部40例 ➁手指38例 ③腰14例(うち腰椎疲労骨折2例) ④膝関節13例
〇野球:93例
➀足部16例 ➁手指14例 ③腰11例 ④野球肩8例 野球肘8例
〇バレーボール:59例
➀腰椎15例(うち腰椎疲労骨折3例) ➁足部14例 ③膝関節9例
〇陸上:34例
➀足部11例 ➁腰椎8例 ③膝関節7例
当院では成長期スポーツ傷害に対する治療・予防に力を入れています。昨年1年間で当院をスポーツ傷害で受診した子供たちの競技種目と各競技種目で多かった受傷・発症部位を報告します。サッカーが最も多く、部位も体幹から下肢が多くを占めていました。バスケットボールでは足関節捻挫や突き指が多く、足部と手指に集中していました。意外だったのが野球で足部傷害が多かったことです。捻挫等の外傷もありますが、スパイクの接触が原因でかかとの骨の骨端症などが見受けられました。骨端症といえば、サッカーやバスケットボールを代表に膝のオスグッド病などがあげられますが、競技特性や使用するシューズや用具により、成長期では様々な場所で発症します。また、腰痛はバレーボールでは1番多く、他の競技でも上位にあがります。今回、腰痛の中でも特に早期発見・早期治療開始が大切な腰椎疲労骨折の症例数を( )で記載しています。運動中や運動後のみでも1週間以上続く腰痛や漠然とした脚の痛みなどがあれば、早めに整形外科スポーツ専門医を受診してください。また、スポーツ傷害は予防も大切です、痛みだけではなく、何か気になる症状、違和感等があればいつでも相談に来てください。